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執筆者の写真DECO BOTANICAL

北海道の庭めぐり


こんにちは、スタッフのあきよです。

もう、2ヶ月も前になってしまいましたが、6月末の3日間、オーナーと2人で

北海道の庭を視察しに行きました。

北海道に行くのは久しぶりのこと…、こんなにもたくさんのガーデンができる前のことだったので、今回は良い機会になりました。

いくつものガーデンの中から今後のデコボタニカルにとって

参考になりそうなところを絞り込み…、

移動時間や見学時間、順路を考え準備を進めましたが、

帯広空港からレンタカーに乗り換えて早々、

路肩の草に目を奪われて“道草”し、先が思いやられるスタートです。

さすが北海道と思わせる広大な敷地に作られたガーデンは、

イギリス人のガーデンデザイナーが関わっていたり、

イギリスで研修した人が作り上げたりと、

新旧のイングリッシュガーデンの影響を強く感じました。

ガーデンによって多少の差はあるものの、北海道に自生する植物を園芸品種と

取り合わせたりと、その土地に根ざした庭づくりの工夫も窺えました。

バックグラウンドに企業が付いているガーデンもありますが、

広大な土地をガーデンに作り上げていく過程には大きなエネルギーが

必要だったかと思います。

そして、維持していくことにも…。

願わくば、イングリッシュガーデンから、

もう一歩進んだ北海道ならではの植栽が見られたら良かったのにと

思わずにはいられませんでした。

その点、メインのガーデンの周りには一般の観光客なら素通りしてしまうような

野原や森を残しているところが多く、

自生の山野草を生かしつつ、程よく手を加えられた空間は

わくわくする出会いにあふれていました。

初めて見る植物をガーデンのスタッフの方に聞いたり、

その後訪れた野草園に生えているのを見つけて名前を確認したりと、

北海道特有の植物に目を奪われた3日間でした。

印象的だったのは、立ち寄ったガーデンの方におすすめされた

旭川駅前にある「あさひかわ北彩都ガーデン」の一角。

公共の空間に意図的に作られた小川の両側に植栽が施され、

園芸品種がメインではありますがナチュラルな印象。

朝早い時間だったこともあって、ジョギングや犬の散歩をしてる方たちがいて、

身近にあったらいいなと感じられる心地よい空間になっていました。

植物の種類という視点からは、見慣れない植物も多く、

酪農が盛んな北海道だからこそ、飼料なんかに紛れて入り込んでいるのかなぁと

思わせる雑草もあり、おもしろさを感じました。

庭、ガーデンという視点からは、とても素晴らしいガーデンではありますが、

こういうガーデン、こんな風な植栽ってあるよね…と、いった既視感のようなものがあって、私自身やデコボタニカルに置き換えて、“らしさ”って何だろうと

改めて考えさせられました。

デコボタニカルだからこそできる庭づくりとは…。

独特なカフェの建物と調和するガーデン、

森の中だからこそできる植栽。

オーナーのひろみさんと話し合って決めた、

園芸品種を増やしすぎない、アジサイやクレマチスを原種系にこだわっていく、

山野草を増やしていくといった方向性を大切にしていかなければと。

旅行から戻ってきて、さっそく植物の移し替えにも着手しています。

今後も試行錯誤は続くと思いますが、北杜市の環境に合う庭づくり、

デコボタニカルでしか味わえない空間づくりを目指していきます!

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